更年期障害の検査と診断

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更年期障害を診断するための検査方法には、主に血液検査、内診、心理検査などがあります。でもこれらの検査は更年期障害の症状が出てから受けるのではなく、普段から健康診断や癌検診などの定期健診を受けておくことが大変重要です。なぜかといいますと、高齢になるにつれ更年期障害だけでなくいろいろな重い病気や疾病などにかかる危険性が高まります。例をあげると、高血圧や動脈硬化、骨粗しょう症、癌などの罹患率が高まってくるのです。定期健診で健康状態をチェックすることが、更年期障害に限らず、これらの病気の早期発見や早期治療にもつながり、適切かつ十分な治療を施すことが可能となります。
ここでは、更年期障害をはじめとする病気の予防や早期発見のために、日頃から意識しておきたい検診・検査から、更年期障害の症状が出てから受ける検査までを解説します。

定期検診

定期検診には「健康診断」と「癌検診」が行われています。

健康診断

健康診断は、健康維持、疾患予防・早期発見を目的として、診察および身体に関わる検査を通して健康状態のチェックをすることです。健診・健康診査とも呼ばれています。 企業あるいは学校は、従業員や生徒に対して年1回以上健康診断を行うことが労働安全衛生法、学校保健法、結核予防法等で義務付けられています。
健康診断では一般的に、問診・身長体重の計測・血圧測定・血液検査・尿検査・レントゲン検査・心電図検査が行われます。
サラリーマンや学生以外の専業主婦の方などには、自治体がさまざまな検診を行なっていますのでお住まいの自治体に確認してみてはいかがでしょう。

がん検診

がん検診は、がんを早期発見し適切な治療を行うことで、がんによる死亡を減少させることを目的としています。がん検診は、各地方自治体(都道府県、市町村、特別区)で、40才以上の男女を対象とした胃がん・肺がん・大腸がんの検査、30才以上の女性を対象にした乳がん・子宮がんの検査が行われています。自治体ごとにがん検診の時期が異なっていますので、確認してみましょう。
がん検診は、がんの症状が現われていない人が対象ですので、自覚症状がある場合は症状に応じた適切な検査や治療が必要になります。早めに医療機関を受診する必要があります。がん検診では、早期発見、早期治療による救命の効果が期待されています。

更年期障害の検査

更年期障害を診断するための検査方法には、主に血液検査、内診、心理検査などがあります。

問診

更年期障害かどうかの診断は、問診から始まります。患者さんについての基本的な情報を得て、様々な検査結果を総合的に判断するための手がかりとする必要があるからです。 問診の方法は病院によって異なります。医師が直接聞く場合もあれば、用意された質問表(問診票)に記入する場合もあります。
何かしら症状があって辛い…と思っていても、いざ医師と対面すると遠慮の気持ちもあってか率直に話すのは意外と難しいものです。
問診をスムーズに、効果的に行うためには、前もって話すことをメモしまとめておくと良いでしょう。問診で聞かれることは、だいたい次のよう項目です。

  • 生年月日、職業(どのような職種か)
  • 食事や運動などの生活習慣について
  • 初潮の時期
  • 出産した年
  • 生理周期や月経血量
  • 最近生理がきた時期
  • 既往症など
  • 飲んでいる薬、サプリメント等
  • 家族(特に両親・祖父母)に持病があるか
  • 現在一番困っていたり、気になる症状は何か

内診

内診は、更年期の女性に発生しやすい婦人科の病気を調べる為にも、大切な検査ですが、女性のデリケートな部分の検査になりますので嫌な人も多いのではないでしょうか。
触診、場合によっては細胞診や超音波(エコー)などの検査など、内診で状態をチェックする事で、子宮がんはもとより更年期かどうかも判断できるので恥かしがらずに受けましょう。

  • 細胞診とは、子宮頸部や内膣から粘膜細胞を綿棒などでこすって採取して調べる検査法
  • 触診とは、直接触れて卵巣にはれやしこり、卵巣腫瘍が無いかを調べる検査法

これらの検査は婦人科の病気の有無を調べるために非常に大切な検査なので、緊張する人もいるかもしれませんが、気を楽にして内診を受けましょう。

血液検査

血液検査をすることで、女性ホルモンが減少しているかどうかが分かります。
更年期になるとエストロゲンの一つであるエストラジオールの数値が減少して卵巣を刺激し、ちゃんと働かせようとする下垂体ホルモンの卵巣刺激ホルモン(FSH)の数値が高くなります。
更年期障害の治療として女性ホルモン補充療法(HRT)を考えている場合は、肝機能や腎機能のチェックをはじめ糖尿病や心臓の病気がないかなど全身の健康状態をチェックします。骨粗しょう症が疑われる場合も血液中のカルシウムやリンの量で分かります。

骨量検査

骨密度検査は骨量検査とも呼ばれ、骨の密度から骨粗しょう症であるかどうかを検査することができます。骨密度(骨量)の測定には、超音波法、MD法、DEXA法、QCT法などがあります。

  • 超音波法…かかとを測定器の上において骨密度(骨量)を測定する一般的な測定法です。
  • MD法…手の指の骨をX線撮影して、骨密度(骨量)を検査します。
  • DEXA法…主に腰椎をX線撮影して、骨密度(骨量)を検査します。
  • QCT法…主に脊椎をX線CT解析して、骨密度(骨量)を検査します。

これらの検査の結果、骨密度が80~70%の場合は骨量減少、70%以下では骨粗しょう症と診断されます。 特に、女性は閉経によって急速に骨量が減り始めますので、閉経後一年以内に予防の意味で骨量検査を受けてみると良いでしょう。

心理検査

心理検査とは「標準的あるいは客観的な手段を用いて、被検者の言語的ないし非言語的な反応の測定を行うもの」と定義されています。被験者の心の健康度、性格や物事の考え方、行動の傾向や能力、時には病気の度合い、などを調べる検査のことを言います。
更年期障害の背景には、心理的なストレス、うつ状態、神経症などの精神的な問題が隠れていることが多いため、専門医による心理検査が必要となります。
精神面での変化は、自分では気付かなかったり実感できなかったりする場合が多いのです。心理検査を行い、その結果を知る事により客観的に自分の変化を知る事もできます。

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Filed under: 更年期障害 — admin 11:08 PM